CSS3

プロパティ

voice-balance

→●、mdn

¶読み上げ時の出力音量の左右バランス。

voice-balance プロパティは、音響ステージの、側面方向にまたがる 音声出力の空間的な分布を制御する： 聴き取り者から見て、一方の端は左手側、他方の端は右手側に。作者は、左右端の中間段階を指定して、結果における 左右軸に沿う音声分離を表現できる。

注記： SSML には、このプロパティが供する機能性に該当するものがないことに注意。

<number> ○

-100 ～ 100 の範囲の実数。範囲外の値は範囲内に切り詰められる。負な数は左側を表現し、正な数は右側を表現する。0 は、左右の音声分離を聴き分け得ない、中央点を表現する（ステレオ音響システムの下では、これは、左右スピーカへの音声信号の分布が等しいことに対応する）。

開始テスト終了

left

-100 と同じ。

開始テスト終了

center

0 と同じ。

開始テスト終了

right

100 と同じ。

開始テスト終了

leftwards

音を左へ移動させる ― voice-balance の継承値から 20 を減算する（および -100 以上に切り上げる）。

開始テスト終了

rightwards

音を右へ移動させる ― voice-balance の継承値に 20 を加算する（および 100 以下に切り下げる）。

開始テスト終了

ユーザー エージェントに接続される音響システムに備わる音声ミキシングには、その特能として様々な能力があり得る。［モノラル、ステレオ、サラウンド］音響システムに期待されるふるまいは、それぞれ、次に従って定義される：

• ユーザー エージェントがモノラル（すなわち、単独のスピーカからなる）音響システムを通して音声を生産する下では、voice-balance プロパティの効果はない。
• ユーザー エージェントがステレオ音響システム（例：ヘッドフォンや 2 個のスピーカ）を通して音声を生産する下では、音声信号の左右間の分布は、voice-balance プロパティ用に著作された値に、精確に合致し得る。
• ユーザー エージェントが多チャネル（例：専用の中央チャネルも備える 5 個のスピーカからなるサラウンド音響システム）を通した音声信号のミキシングも可能な下では、voice-balance プロパティの適用による結果の 音声信号の物理的な分布は、聴き取り者からは、基本的なステレオ レイアウトから音が鳴らされているかのように知覚されるべきである。例えば、center 値のふるまいを模倣するために、中央チャネルも左/右スピーカと併用されてもよい。

このモジュールの将来の改訂には、作者が実質的に“方位角”と“仰角”の値を指定できるような、三次元の音声用のサポートも含められ得る。したがって、将来には、現在の仕様を利用して著作された内容は、［この仕様のバージョンのうち、三次元の音声をサポートするもの］に準拠するユーザー エージェントからも消費され得る。この可能性に備えるため、現在の voice-balance プロパティに可能化されている値は、“方位角”による角度との互換性が維持されるように設計されている。より精確には、現在の左右間の音声軸（側面方向の音響ステージ）と、聴き取り者から見た周囲 360 度 平面との対応付けが、次に従って定義される：

• 値 0 は、0度（center）に対応付けられる。これは、聴き取り者の“背後から”ではなく、“正面から”になる。
• 値 -100 は、-40 度（left）に対応付けられる。負な角度は、（音声ステージを真上から眺めて）反時計回りの方向を表す。
• 値 100 は、40 度（right）に対応付けられる。正な角度は、（音声ステージを真上から眺めて）時計回りの方向を表す。
• -100 ～ 100 の尺度による値は、数値的に線形に比例するように、-40 ～ 40 度の範囲の角度に対応付けられる。例えば、-50 は -20 度に対応付けられる。

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