CSS3

プロパティ

font-style

→●、mdn

フォント スタイル。

font-style プロパティは、italic 体や oblique 体の選定を可能にする。一般に、italic 形は その資質から筆記的である一方、oblique 体は 概して regular 体の斜傾バージョンである。oblique 体は、regular 体のグリフを人工的に傾けて模造されることもある。

人工的に斜傾にされた［フォント「Palatino」の a と フォント「Baskerville」の N］（灰色で示される）と、実際の italic バージョンとの、描画の比較：

↑人工的な斜傾と本物の italic の比較対照

normal

italic でも oblique でもない、normal 体（“通常体”）に分類される書体を選定する。

<SPAN style="
 font-family:Times New Roman;
 font-size:40px;
 font-style:normal;
">ABCabcfijk012あいう</SPAN>

italic

italic 体とされているフォントを、それが無いときは oblique 体を、選定する。

<SPAN style="
 font-family:Times New Roman;
 font-size:40px;
 font-style:italic;
">ABCabcfijk012あいう</SPAN>

oblique

oblique 体（斜字体／斜体）とされているフォントを、それが無いときは italic 体を、選定する。

<SPAN style="
 font-family:Times New Roman;
 font-size:40px;
 font-style:oblique;
">ABCabcfijk012あいう</SPAN>

italic 体、oblique 体ともに可用でない場合、oblique 体は［非 oblique 体を利用した、人工的な oblique 化演算を伴う描画］により合成され得る。これらの人工的な oblique 化された書体の利用は、font-synthesis プロパティにより不能化できる。oblique 化演算についての詳細は、明示的に定義されない。

注記： 作者は、キリル文字のような用字系においては、合成による近似が形状として italic 形と著しく異なり、相応しくない場合もあることを自覚するべきである。合成なバージョンに依拠するよりも、実際の italic フォントを利用する方が、常により良いものになる。

多くの用字系では、normal 体で描画されるテキスト内に筆記的な形を混在させる慣習がない。中国語／日本語／韓国語 のフォントは、ほとんど常に、italic 体や oblique 体を欠いている。また、用字系の混在をサポートするフォントでは、italic 体の中でサポートされるグリフの集合から、アラビア語などの特定の用字系が省略されることがある。ユーザー エージェントは、システム フォント フォールバックを実装する際には、書体に渡る文字マップについての前提の置き方について注意深くあるべきである。

テスト