CSS3

プロパティ

font-size-adjust

[Edge]⛌。→●、mdn

フォントの相対的サイズ法。

所与のどのフォント サイズに対しても、［見かけ上のサイズ］と［テキストの判読し易さ］は、フォント間に渡り様々である。ラテンやキリル文字などの、大文字と小文字を区別する用字系においては、小文字の、対応する大文字に相対的な高さが、判読し易さを決定する要因の一つになる。この比率は、一般に アスペクト値 と呼ばれている。精確には、フォントの x-height をフォントサイズで割り算した結果として定義される。

フォント フォールバックが生じる状況下では、フォールバック フォントが、欲されたフォント ファミリーと同じアスペクト値を共有しないかもしれず、従って、読み難くなることもある。font-size-adjust プロパティは、フォント フォールバックが生じたときでもテキストの可読性を保たせる方法を与える。これは、font-size を［その x-height が、利用されるフォントに関わらず同じになる］ように調整することにより行われる。

¶図と文を省く

このプロパティは、作者が、要素におけるアスペクト値を指定できるようにする。それは、代用されたかどうかを問わず、第一候補のフォントの x-height を実質的に保全する。

none

フォントの x-height は保全されない。

開始<SPAN style="font-size-adjust:none; color:red;">漢字</SPAN>終了

<number> ○

アスペクト値を指定する ─ それは、調整済みフォント サイズの計算公式に利用される：

c = ( a ÷ A ) × s

ここで：

s ＝ font-size の値、
a ＝ font-size-adjust プロパティに指定されたアスペクト値、
A ＝ フォントの実際のアスペクト値、
c ＝ font-size の調整後の使用値

負な値は無効。

この値は、選定されたどのフォントにも適用されるが、代表的な用法においては、［フォント ファミリー名リストの中の最初のフォントのアスペクト値］に基づくべきである。これが正確に指定された下では、上の公式の中の項「( a ÷ A )」は、最初のフォントに対しては 1 になり、調整は実質的に生じない。値が正確に指定されていない場合、［font-size-adjust をサポートしない 古い ユーザー エージェント］においては、［ファミリー リストの最初のフォントを利用して描画されるテキスト］の表示が異なってくる。

開始<SPAN style="font-size-adjust:1.5; color:red;">漢字</SPAN>終了

font-size-adjust の値は、font-size の使用値に影響するが、算出値には影響しない。それは、［ex や ch］などの［可用な最初のフォントのフォント計量に基づく、相対単位］のサイズに影響するが、em 単位のサイズには影響しない。数量 line-height 値は、font-size の算出値を参照するので、font-size-adjust は、line-height の使用値には影響しない。

テスト